有限会社 正岡建設 取締役の正岡です。
→工事中のビル屋上から鉄パイプが落下し、男性が亡くなられた事故←
あってはならない事故が起きてしまいましたね。
と言うより、あるはずのない事故です。
テレビ取材で、同業者の社長さんがインタビューに応えていましたが、
『有り得ない!』と。
私も、そう思います。
どんな職業にしてもそうですが、
気を付けていてもミスは起こります。
しかし、ミスが起こっても補える対策をしていないこと、また、それらを怠ったために起きた悲惨な死亡事故です。
映像を見る限りですが、
地上の立ち入り禁止区域が狭いこと。
職人がフルハーネスを着用していないこと。
ガードマンを配置していたようですが、職人との連携が取れていないこと。
また、くさび足場を使用しているようですが、
通常、安全帯のフックは親綱や手摺(なるべく腰より高い位置)に付けるのに対し、
こちらの職人さんは、くさび部分に付けているのでフックが破損する恐れがあること。
まず、鳶職人には見えませんね。
通行人がいるなら、工事をストップさせるのは当たり前です。
いかなる場合も第三者ファーストです。
このようなことを踏まえると、
まだ経験が浅いのかな?と見受けられました。
もちろん、
事故を起こそうと思っていたわけではないのはわかります。
しかし、
被害者さまには、罪を償いきれないこと、
同業者の方たちにも迷惑なこと、
これだけを考えても、
’’物を落としたら、こういうことになるんだ’’
と言う、職人ひとりひとりの意識の高さや責任の重さが必要なわけです。
’’事故はつきものだけど、起こさない!’’
と言う心構えがなってない!
第三者に怪我をさせるなんて有り得ません。
意識向上が全く無い。
情けない。
何度も言いますが、
『100%物を落とすな!』ってことは不可能かもしれない。
しかし、’’もしも落ちた時には’’
の考えで作業計画を立てなければいけません。
落下する危険性があるのであれば、
無線で地上と上階で注意を促したり、
車や人の通行を止めたり迂回させたり、
対応出来る安全対策はたくさんあります。
それを怠った悲惨な死亡事故です。
『安全管理に問題が無かったか調査中』とか言ってましたが、
安全管理に問題があったから事故が起きたんです!!
被害に遭われたかたのご冥福をお祈りいたします。